こんにちは、土屋です。
長く続いていた「テレモのある広場」も、内容について一段落しました。そこで
このコーナーもタイトルを一新し、今回から数回にかけてアルトネリコの世界観
についての設定話、裏話をお話ししていこうと思います。今回は第一回目という
事で、アルトネリコ2より「塔全体のデザイン」を中心とした制作秘話、設定に
ついてのお話をしたいと思います。
アルトネリコ2の塔は、デザイン的にかなりの紆余曲折が有った後に生まれてい
ます。それはこの世界の歴史的設定と並行して作っていることが一番の理由です
が、それ故に、現在では当然のように語られている事も、開発初期には考えもし
なかった事はたくさん存在します。
中でも塔の建築原理に関しては、絵のデザインを模索しながら決めていきました。
具体的に言えば、最初の第二塔のコンセプトは「建設途中の塔」でした。アルト
ネリコ1をプレイした方は記憶の片隅に有るかと思いますが、塔の壁(青い壁の
ダンジョン)に「A3」や「A7」などの隔壁がありました。アルトネリコとい
う塔は玉ねぎのように層があり、中でも2つの大きな隔壁があります。内側から
「A隔壁」「B隔壁」という名前になっていて、「A7隔壁」とは、下から7番
目の内側の隔壁という事になります。アルトネリコ2の塔は建設途中という事で、
その輪切りがそのまま大地になっているという設定でした。迷路状に入り組んで
いる、玉ねぎ状の壁の上に人が住んでいるという設定です。今では「リム」は工
事用のドラフター(製図器)であるという設定になっていますが、今でもその当
時の名残が残っています。それは、リムのパージ線(崩壊して落ちていく境界線)
ごとのブロックの名前です。カナカナ突堤側から「B1」で、約束の丘が「B7」
になっています。これはまさに、当時リムが「B隔壁」付近に存在していたこと
の名残です。
その後リムが製図器という設定になり、その設定から塔のデザインをいくつか起
こしています。その時に模索していた塔の案2点が、この絵のようなものでした。
▼アルトネリコ2の初期塔案2案▼

ここで初めて「塔が吊られている」という設定が出てきます。これは背景デザイ
ナーの松本氏による案だったのですが、この一枚の絵から更に様々な設定を構築
することが出来るようになりました。結果はお分かり頂けると思いますが、吊さ
れている案を元にプロジェクトは進行しています。
こうしてアルトネリコ2の塔は、現在ゲームになっている塔の形に一歩近づきま
した。この「吊されている」という案によって、ソル・マルタが現在の形になっ
ていることは説明するまでもありませんが(それ以前にもソル・マルタはありま
したが、違う設定でした)、それ以上に、世界全体レベルの設定との整合性、そ
して世界の中での第二塔の意味、役割を具体的なものにする為の手段としても、
大きな転機になるきっかけになっています。
さて、次回は「第二塔創世記・後編」としまして、ここからソル・マルタが出来、
更に現在の形になるまでのお話をさせていただきたいと思います。
それでは皆さま、次回又お逢いしましょう。
■レスポンスターミナル
毎回常に新しい挑戦を試み、それに対しての結果を得て、良かった点や改善点を
踏まえた上で、また新たな挑戦をしていくこと…。私はそういった事を、ずっと
大切にしていきたいと考えております。今回も、皆さんの貴重な御意見をいただ
けることを楽しみにしております。
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