こんにちは、土屋です。
みなさん、お盆はどうでしょうか?実家でのんびりされている方も、思いっきり
遊んでいる方も、仕事の方も(涙)、身体にだけは気をつけて下さいね。
さて、コスモスフィアエピソード5回目です。今回はクローシェの精神世界につ
いてお話ししていきましょう。
前回のルカの時に、概ねのアルトネリコ2全体としての精神世界の枠についてお
話ししました。ルカは人間の生々しさに本気でぶつかっていこうと思い作った精
神世界であり、クローシェは記号的なエンタテインメントを重視した精神世界で
あるというお話でした。そこからもお分かり頂けるように、クローシェの精神世
界は各階層毎にかなりアホな要素、他種多彩な世界観やシチュエーションをちり
ばめ、徹底的に単純に面白いもの、ビックリできるものを目指しています。クロー
シェの精神世界で一番悩んだのはレベル6〜7にかけての下りでしょうか。ルカ
とは別の意味で、これは(審査的に見て)大丈夫なんだろうか?と悩み、何度か
手が止まっています。最終的には、ダメだったときはダメだったときで考えよう!
という感じで進めてしまいましたが、若干の修正は入ったものの、概ね当初のま
まのお話を入れることが出来ました。
クローシェの世界で特に注意した部分は、ルカの扱いです。ルカの世界にクロー
シェはほんの僅かしか出てきませんが、クローシェの世界でルカはかなり重要な
位置を占めています。これは、クローシェの中でルカという存在がどれだけ(良
い意味でも悪い意味でも)大きな存在であるかを表現している面でもあるのです
が、実はこういった「他者のイメージが精神世界に大きく介入する」のは、後に
も先にもクローシェだけです。所詮は自分が創り出した虚像ではあるのですが、
それを如何に虚像に見せつつ、虚像以上の行動をしないか、というところでかな
り神経を使っていました。
また、他にクローシェの世界で特記すべき点としては、アリスの存在が挙げられ
るでしょう。アリスもまた特殊な試みで、クローシェの中で唯一、クローシェの
想いとは関係無しに動ける存在として作っていました。すなわち、自分の精神世
界の中にもう一人の独立した人格がいる、というのも、初めてのケースです。ア
リスとクローシェの存在は、現実世界でも存在する乖離性健忘や、乖離性同一性
障害(多重人格)をモデル化したものであり、これもまた初の試みで、設定にか
なり気を遣って作っている場所でした。
このように、クローシェの精神世界は初の試みが満載だったりするわけですが、
全体としてはルカに比べるとかなり安産だった精神世界です。最終的な到達点で
ある「アリスの謎」と完了について明確な指標が最初からあったからだとは思い
ます。ルカの回でもお話ししましたが、ルカの精神世界では結末の到達点で大変
試行錯誤しましたので、その点でクローシェの方が、素直に楽しんで制作できた
という感じではありました。
クローシェの精神世界は、ルカと同じく私的にはとても思い入れが深い世界です。
アルトネリコ2では、それぞれの精神世界の差別化に力を入れて制作をしていま
したが、その結果「白のクローシェ」と「黒のルカ」という感じで差別化が出来
たのではないかと思っております。
今回はこの辺でおいとまさせていただきます。
それでは、また次回!
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